倶楽部のあゆみ

日本植物画倶楽部物語プロローグ〜倶楽部発足まで

かなり以前のことになりますが、植物画の普及と、植物画に関心のある人たちが交流できる全国組織を作ろう、という提案があり、会を立ち上げることを全国に呼びかけたのです。そして幾度もの準備会をもち、会の基本方針を決定するに至りました。その基本方針は…

【イラスト:タマゴタケ (c)Kobayashi, Hidenari】 ©Kobayashi, Hidenari
  • 会が会員の権威付けをしたり利益を計るものではないこと
  • 植物画に関心のある人は誰でも入会できること
  • 会の中では平等な立場で活動すること
  • 全国組織としての緩やかな横のつながりと交流をめざすこと

このことを趣意に全国に入会を募りました。

…そして設立

毎年の総会をはじめ研修会、見学会、作品展、絵葉書集や図譜などの発行を地道、かつ、変化にとんだ企画で行ってきました。下記はおもだった活動のみを掲載しております。植物たちが人を動かす力を与えてくれたことの経過報告でもあります。

1991年(平成3年)

5月3日、東京:上野国立科学博物館大講堂において設立総会を開催。ここから活動が開始。入会会員数は253名にのぼりましたが、活動費は年会費のみ。いかに経費をかけずに有効な活動をするかがテーマでもありました。

6月には第1号ニュースで会報の名称、会のマークの募集をし、投票によって決定しました。ニュースは現在年4回発行されています。

更に7月に第1回研修会を富士山で写生などをおこない、以降現在まで年1回、全国各地で開催されています。このことは全国に在住している会員同志が徐々に知り合うとても良い機会になっています。

1992年(平成4年)

12月、2年目にして会報「くさかや」第1号の発行。内容は植物画関係の動き・連載・特集記事を織り交ぜ現在に至っています。
8月、名古屋名城公園フラワープラザにて有志22名での作品展を開催。

1993〜1995年(平成5〜7年)

ナナカマド
(絵葉書集第1集)
©Yoneda, Miyoko

研修会を滋賀・阿蘇山・北海道、と各地で行い、また理事の前身といえる世話人、事務局の業務の分担が進められるようになった時期でもあります。

1996年(平成8年)

第1回倶楽部展ポスター

1月、植物画絵葉書集(第1集)発行。
9月、第1回倶楽部展開催。千葉県佐倉市川村記念美術館付属ギャラリーにて60点展示。出品目録を初めて発行しました。

1997年(平成9年)

第2回倶楽部展出品目録

10月、第2回倶楽部展「植物の眼差し」と題し、山口県宇部市にて開催。

1998年(平成10年)

カトレア
(植物画絵葉書集第3集)
©Sedaka, Ikuo

11月、植物画絵葉書集(第3集)「ランの特集」発行。

6月、第3回倶楽部展は神奈川県立フラワーセンター大船植物園にて。出品は63名。

1999年(平成11年)

第4回倶楽部展。この回より巡回展となり、9/1〜10/31「山口県宇部市逍雲堂」・11/23〜28「千葉県佐倉市川村記念美術館付属ギャラリー」で開催。

2000年(平成12年)

マイズルテンナンショウ
©Takahashi, Kazuto

創立10周年を記念に「絶滅危惧植物」に取り組む。
7月、植物画絵葉書集(第6集)「絶滅危惧植物」発行。

第5回「倶楽部巡回展」一般部門と企画部門を設け、計90点の出品で北海道ほか4カ所で開催。

2001年(平成13年)

ヒメコウホネ
©Inujima, Yuko

7月、植物画絵葉書集(第7集)「絶滅危惧植物・水生植物」発行。

第6回倶楽部巡回展、2002年まで全国4箇所で開催。

2002年(平成14年)

企画展「植物画で見る日本の絶滅危惧植物」が東京パルテノン多摩(11/8~11/17)、名古屋名城公園フラワープラザ(12/11~12/23)、茨城県立自然博物館(2003 2/1~2/23)にて開催される。

10月、植物画絵葉書集(第8、9集)「絶滅危惧植物」発行。

2003年(平成15年)

第8回倶楽部巡回展が茨城県国営ひたち海浜公園(10/18 ~11/3)と兵庫県よみうり神戸ホール(11/7~11/20)にて開催される。

2004年(平成16年)

「日本の絶滅危惧植物図譜」を(株)アボック社より出版。

出版記念・原画巡回展が東京都立神代植物公園(4/20~4/25)、新宿御苑インフォメーションセンター(4/20~4/25)、山口県逍雲堂美術館(4/29~6/10)、名古屋名城公園フラワープラザ(6/17~6/23)、高知県立牧野植物園(7/18~8/29)にて開催される。

2005年(平成17年)

「帰化植物画絵葉集1・2」発行。アメリカ2つの州で巡回展開催。

2006〜2008年(平成18〜20年)

ゼニアオイ
©Akiba, Fukumi

新たな企画として「帰化植物」に取り組みました。

2007年(平成19年)

第10回倶楽部巡回展が東京ギャラリーくぼた(2/19~2/25)、 山口県逍雲堂美術館(3/1~4/1)、山口県立山口博物館(4/26~6/3)にて開催される。

10月、協力事業として秋の果実の植物画展「らんの里堂ヶ島」にて開催。70点出品。
全国各地で開催された絶滅危惧展にて原画掲載。

2008年(平成20年)

ミュージアムパーク茨城県立自然博物館展示ポスター

第11回倶楽部展巡回展開催(2月、ミュージアムパーク茨城県自然博物館・6月、名古屋名城公園フラワープラザ、7月、北海道札幌市民ギャラリー)。
同時に北海道において第18回研修会も行われました。

ニュースも6月に第80号発行となり、会報誌も16号を発行。巡回展の様子や会員の方々の国際交流の様子、連載記事、特別寄稿などを掲載しています。

8月〜9月、絶滅危惧植物原画展小笠原父島にて開催。

12月〜2009年1月、帰化植物原画展を名古屋東山植物園にて開催。

2009年(平成21年)

日本の帰化植物図譜 表紙

日本の帰化植物図譜」がアボック社より出版されました。

2009〜2010年(平成21〜22年)

第12回巡回展ハガキ

第12回倶楽部巡回展が兵庫県神戸市ギャラリーミウラ(2009年10月20日〜25日)、山口県宇部市ときわミュージアム分館(2009年11月21日〜12月23日)、東京都神代植物公園(2010年1月26日〜31日)にて開催されました。

帰化植物画展が高知県立牧野植物園(2009年10月3日〜2010年1月11日)、東京パルテノン多摩(2010年2月26日〜3月7日)にて開催されました。

2011年(平成23年)

第13回東京展ハガキ

第13回倶楽部展の東京展が東京都中央区ギャラリーくぼた(2011年2月14日〜20日)にて開催されました。

第13回倶楽部展巡回展の京都展が京都府立植物園にて開催されました。(2011年11月9日〜16日)

牧野富太郎生誕150年に東京都練馬区立牧野記念庭園記念館で開催された「牧野記念庭園ゆかりの植物」展に協力事業として23点出品。(2011年11月26日~2012年1月9日)

2012年(平成24年)

第14回倶楽部展ハガキ

日本植物画倶楽部20年のあゆみ展が東京都立神代植物公園にて開催されました。(2012年1月24日〜29日)

創立20周年記念 第14回倶楽部展が東京銀座アートホールにて開催されました。(2012年3月13日〜18日)

第14回倶楽部展巡回展の北海道展が札幌市民ギャラリーにて開催されました。(2012年7月24日〜29日)

「ボタニカルアートで描く日本の固有植物」展が名古屋市東山植物園にて開催されました。(2012年12月4日~2013年1月6日)

東京都練馬区立牧野記念庭園記念館で開催された「植物画でひろがる『植物記』の世界」展に協力事業として23点出品。(2012年12月22日~2013年2月11日)

2013年(平成25年)

第15回倶楽部展ハガキ

第15回日本植物画倶楽部展が西宮市立北口ギャラリーにて開催されました。(2013年3月19日~24日)

「日本に残った植物 日本で生まれた植物 アートで見る日本の固有植物」展が茨城県自然博物館にて開催されました。(2013年2月2日~2月24日)

山口県立山口博物館で開催された「植物画で見る日本の固有植物」展に協力展として36点出品。(2013年4月12日~5月12日)

広島市植物園で開催された「ボタニカルアートで見る日本の固有植物」展に協力展として36点出品。(2013年5月21日~6月12日)

韓国植物画家協会展の定期展覧会より招待を受け、当会から10点出品。(2013年10月16日~21日 於:ソウル 耕仁美術館) 8名がオープニングパーティに参加して交流を深めました。

2014年(平成26年)

第16回倶楽部展ハガキ

日本植物画倶楽部展神代展が東京都立神代植物公園にて開催されました。(2014年1月15日~19日)

第16回日本植物画倶楽部兵庫展が西宮市立北口ギャラリーにて開催されました。(2014年3月18日~23日)

日本植物画倶楽部展「細密画で描くみぢかな植物」が名古屋市東山植物園にて開催されました。(2014年12月2日~14日)

東京都練馬区立牧野記念庭園記念館で開催された「未知の花を求めて — 牧野富太郎が命名した希少な植物 — 」展に協力事業として28点出品。(2014年11月15日~12月28日)

2015年(平成27年)

第17回倶楽部展ハガキ

第17回日本植物画倶楽部展 日韓交流展が東京都京橋「ギャラリーくぼた」にて開催されました。(2015年2月24日~3月1日)
第18回日本植物画倶楽部展 が西宮市立北口ギャラリーにて開催されました。(2015年12月15日~12月20日)

2016年(平成28年)

日本植物画倶楽部
神代展ハガキ

日本植物画倶楽部展神代展が東京都立神代植物公園にて開催されました。(2016年1月19日~24日)

韓国植物画協会展の定期展覧会へ当会より10点出品。(於:ソウル 2016年10月8日~13日)

東京日比谷公園「緑と水の市民カレッジ」にて東京都公園協会2017年用カレンダーに掲載された作品の原画18点を含む約50点を展示。(2016年11月4日~24日)

日本植物画倶楽部東山展が名古屋市東山動植物園で開催されました。(2016年11月29日~12月11日)

2017年(平成29年)

第19回倶楽部展ハガキ

第19回日本植物画倶楽部展 が東京都京橋「ギャラリーくぼた」にて開催されました。(2017年2月21日~26日)

日本植物画倶楽部展神代展が東京都立神代植物公園にて開催されました。(2017年11月28日~12月3日)

2018年(平成30年)

第20回倶楽部展ハガキ

第20回日本植物画倶楽部展 が西宮市立北口ギャラリーにて開催されました。(2018年2月20日~2月25日)

日本植物画倶楽部東山展が名古屋市東山動植物園で開催されました。(2018年8月21日~9月2日)

植物画で見る日本の固有植物―『日本の固有植物図譜』原画展が東京日比谷公園「緑と水の市民カレッジ」で開催されました。(2018年11月5日~26日)

2019年(令和1年)

第21回倶楽部展ハガキ

第21回日本植物画倶楽部展が 東京都京橋「ギャラリーくぼた」にて開催されました。(2019年2月19日~24日)

日本植物画倶楽部大阪巡回展が 「フェニーチェ堺」にて開催されました。(2019年10月15日~20日)

日本植物画倶楽部展神代展が 東京都立神代植物公園 にて開催されました。(2019年11月26日~12月1日)

2020年(令和2年)

日本の固有植物図譜

山口県立山口博物館で開催された「自然の美 植物画で見る日本を彩る花」展に協力展として24点出品されました。(2020年5月26日~7月12日)

日本の固有植物図譜」が出版されました。(2020年12月25日)

2021年(令和3年)

第22回倶楽部展ハガキ

第22回日本植物画倶楽部展 が西宮市立北口ギャラリーにて開催されました。
(2021年8月17日~22日)

2022年(令和4年)

万葉植物画展はがき

『万葉植物画展』
奈良県奈良市平城宮跡歴史公園平城宮いざない館にて開催(2022年3月26日~5月18日)
「巡回展」
国営アルプスあづみの公園(長野県安曇野市)(2022年7月16日~8月28日)
国営昭和記念公園(東京都立川市)(2022年9月9日~10月30日)
国営武蔵丘陵森林公園(埼玉県比企郡滑川町)(2022年11月12日~2023年1月15日)

韓国植物画家協会 日韓交流展2022へ 当会より10点出品(2022年10月8日~19日)

2023年(令和5年)

第23回日本植物画倶楽部展が 東京都京橋「ギャラリーくぼた」にて開催されました。(2023年2月21日~26日)

BASAの展示会「日豪交流展」がオーストラリア・パースにて開催されました。 JABIは25点の作品で展示に参加しました。(2023年9月2日~10月14日)

 東京都公園協会「花のカレンダー2024」原画展が開催され、JABI作品18点が展示されました。(2023年10月18日~28日)

日本植物画倶楽部展「万葉植物画展」が東京の神代植物公園で開催されました。 (2023年10月31日~11月5日)

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