ギャラリー
*新着イラスト*
鎌野睦 Kamano, Mutsumi
- パフィオペディルム リーミアヌム( ラン科)Paphiopedilum liemianum
(透明水彩・墨 29.2×23.4cm)
2025年1月15日更新
作者 プロフィール
鎌野 睦 Kamano, Mutsumi (兵庫県)
植物観察と絵が好きだったら、やっぱり植物画になりますよね。
絵の先生には、絵が悪くなるから植物画はやめるように言われたのですが…。
植物画を描いてみようと思ったのは、「アトリエ」という美術雑誌で太田洋愛さんの「植物画の描き方」という特集をみつけたことがきっかけです。
丁度その頃、神戸のカルチャーセンターで小西美恵子先生のボタニカルアートの講座が始まっていたので、参加させていただきました。
当時から参加していた方々は、それぞれ御自分の教室を持っておられますが、私は未だに生徒の身。小西先生には大変申し訳なく思っております。
ただ、この教室で学んだ事で「緑花の文化士」の証明をいただけたことは、大変嬉しく思っています。
まついあけみ Matsui, Akemi
- ツバキ ‘釣篝’( ツバキ科) Camellia japonica ‘Tsurikagari’
(透明水彩 24.0×24.0cm)
2025年1月15日更新
作者 プロフィール
まつい あけみ Matsui, Akemi (三重県)
好きなもの。それは美しいもの、悲しいもの、侘しいもの、不思議なもの、そして江戸という時代。
ボタニカルアートを始めたのは1997年です。2001年ある偶然から変化朝顔に出会いました。変化朝顔は江戸園芸文化を代表する日本独自の一年草ですが、その遺伝子発現のしくみの複雑さと不思議さのために理解されにくい植物です。ですが逆にその難解さに私は魅かれました。そして10年。100枚近い変化朝顔の肖像画を描き、一冊の本にまとめました。
次に、私は泉鏡花という作家の世界に嵌まりました。泉鏡花は明治時代の小説家です。その作品には必ず多くの花の名前が登場します。そして美しく悲しく不思議な世界を繰り広げます。
2017年私は鏡花の物語世界を土台にした植物画集を出版しました。
そして現在(2021年)、私は変化朝顔にならぶ江戸園芸のもうひとつの柱「椿」に取り組んでいます。これもまた偶然に、荒れ果てた侘しい椿園をみつけたことがきっかけでした。
間もなく、日本初の園芸書1695(元禄8)年発行の「花壇地錦抄」という古書籍を入手しました。この本もまた僥倖としか言いようのないタイミングで私のところにやって来たのです。そしてその著者伊藤伊兵衛の末路を知るに及んで、こんどは「江戸椿」を描いてみようと思いたちました。
この道はまだ半ばです。これからどのように展開していくのか全然わかりません。楽しみでもあり、また不安でもあります。
そういう訳で私の自己紹介は結局、好きなものに引きずられっ放しで過ごした25年間の経過報告ということになってしまいました。
2003年 筑波植物画コンクール準佳作
2005年 RHSフラワーショー銀賞
2006年 高知県立牧野植物園にて個展
2012年「ボタニカルアートで描く変化朝顔の世界」刊行 八坂書房
2016年「トレジャーオブボタニカルアート~植物画の至宝展~」出品 ハウステンボス美術館
2017年「鏡花繚乱~ボタニカルアートで描く泉鏡花の世界~」刊行 八坂書房
2018年「尾州徳川の花相撲展」出品 ヤマザキマザック美術館
徳永直美 Tokunaga, Naomi
- ケヤキ( ニレ科) Zelkova serrata
(透明水彩 37.7×27.8cm)
2024年12月15日更新
作者 プロフィール
徳永 直美 Tokunaga, Naomi (愛知県)
2001年初夏、何気なくのぞいたカルチャー教室の案内で、山田栄利子先生の植物画初心者コースを見つけました。植物観察と画を描くことが好きでしたので通い始めました。その後、名古屋の「ボタニカルアートはなびら」に入会し、内城葉子先生に指導していただいております。
植物は見れば見るほど不思議で面白く、観察していると全く飽きません。植物画は描くたびに発見があり、知る楽しさをもたらしてくれます。これからも植物画を通して、描く楽しさと知る楽しさを少しでも伝える事が出来ればと思っています。
野浪章子 Nonami, Akiko
- ヤブツバキ( ツバキ科) Camellia japonica
(透明水彩・鉛筆 53.0×36.5cm)
2024年12月15日更新
作者 プロフィール
野浪 章子 Nonami, Akiko(兵庫県)
子供の頃から絵を描くのが大好きでした。
私が植物画を知ったのは、20代の頃、書店で「ボタニカルアートの世界」という本を見たのがきっかけでした。なにげなく開いたページには、ルドゥーテやフッカーといったどこかで見た事のある絵の他に佐藤廣喜先生の作品もあって、その細密さと美しさに目が釘付けになりました。「少しでもこんな絵を描ける様になれたら」と思い、子育てが少し落ち着いてから、尾形幸子先生の植物画講座に入会しました。
細井進先生と尾形先生にご指導頂いて、長い月日が流れました。その間、描けない自分に落ち込んで、通信講座を受講して勉強しなおしたりしましたが、なかなか思う様に描けません。試行錯誤しながら描いて苦しい事もありますが、仕上がった時の喜びがあるので、これからも自分なりに続けていこうと思っています。
山﨑光子 Yamazaki, Mitsuko
- ヘレボルス ニゲル( キンポウゲ科) Helleborus niger
(透明水彩 24.4×29.4cm)
2024年12月1日更新
作者 プロフィール
山﨑 光子 Yamazaki, Mitsuko(栃木県)
美大卒業後、グラフィックデザインの仕事をしていましたが、子育てで休業。その後、カルチャーセンターで植物画を学びました。植物の不思議さに魅せられ、すっかり植物の世界にのめり込んで20年を越えました。
現在、カルチャーセンターや自宅教室で教えていますが、4,5年前から科博や世界らん展のコンクールに毎年入選者が出るようになり、教室全体が盛り上がっています。2009年の10回目の教室展では、29名の参加で記念の画集を作りました。
自画自賛ですが、なかなかの出来映えです。これからも植物観察を楽しみながら、自分らしい植物画を描いていこうと思っております。
吉田素子 Yoshida, Motoko
- オオイヌノフグリ(オオバコ科) Veronica persica
(アクリル 29.0×21.4cm)
2024年12月1日更新
作者 プロフィール
吉田 素子 Yoshida, Motoko(兵庫県)
1943年生まれ
1996年のある日、ふと目にとまった通信教育の折り込み広告をみて、“描いてみたい”と思いました。月二枚の課題をこなすためにと仕事を退職しましたが、通信教育より、直接学びたい、との思いで身近な場所に教室を探して通い始めたことが今に至っています。
出来上がった作品は、とある病院、介護施設の壁に少しはにかみながら並んでいますが、それは、描かれた植物たち、そして何より私自身の励みとなっております。
今は時間の許す限り筆をとるようにしていますが、直に見たい、との一心で、描きたい植物を自分の側に集めてしまいます。気がつくと我が家の小さな庭は順番待ちするかのごとくたくさんの植物であふれています。
尾形幸子 Ogata, Sachiko
- アスパラガス( クサスギカズラ科) Asparagus officinalis
(透明水彩 36.5×27.4cm)
2024年11月15日更新
作者 プロフィール
尾形 幸子 Ogata, Sachiko(大阪府)
幼少期、草花はいつも遊び仲間であり、特有の色や匂いが季節の訪れを教えてくれました。
小学生のころから書に親しみ絵を描くことが好きでした。
大学では理学部生物学科植物学専攻。生態学実習での山歩き、植生調査、海浜実習、季節の植物を観察して線画描写した植物形態学実習等々・・フィールドワークや手作業に勤しんだ若いころの時間は今では宝物です。
1996年ごろ、友人からの手紙に添えられた植物画の美しさに心を打たれ、新鮮な驚きを感じました。直面している現実から時々離れる時間をもって、好きなことで少し難しそうなことにチャレンジするのもいいのではないかと考え、1997年から植物画を始めました。当初は単なる趣味のつもりでしたが、その後ご縁があってカルチャースクールの講師になり、神戸市、宝塚市、大阪市、茨木市などの教室で受講生の方々との楽しいお付き合いが続いています。植物画や植物を通してさまざまな出会いをいただけることは有り難いことです。
私自身は主に庭で好きな植物を育てながら描いています。制作は長期間かかってしまうことが多いですが、ひととき土いじりをしたり、植物を眺めるだけでも癒され元気をもらっています。最近(2017年)は、カエデに興味が広がっています。カエデの花は小さく5㎜程度です。実体顕微鏡で観察すると神秘的な造形に驚き、一瞬、時の流れが止まります。そして花との対話が始まります。ゆっくりでも描き留めていければと思います。取材中、カエデの花にミツバチが飛び交い、背後に鶯の声も聞こえます。
こうして自然を味わうことができるのはなんと幸せなことでしょう。
2011年 尾形幸子植物画集 Botanical Art ㏌ my memory を自費出版。
梅谷さなえ Umetani, Sanae
- ヤマモモ( ヤマモモ科) Morella rubra
(アクリル 34.0×27.5cm)
2024年11月15日更新
作者 プロフィール
梅谷 さなえ Umetani, Sanae(兵庫県)
子供の頃から絵を描くのが大好きでした。大人になりテキスタイルデザイナーとして花の絵を描くことはありましたが、いつか「植物画」を描いてみたいと思っていました。
子育てが一段落した1998年秋頃から、小西美恵子先生の教室に通い始めました。「植物のつくりや生態を知って描くのと、知らないで描くのとでは絵がちがいますよ。」という言葉を忘れずに、これからも植物の不思議さや、奥深さに驚いたり感心したりしながら描き続けたいと思います。
谷本弘次 Tanimoto, Kohji
- アマリリス( ヒガンバナ科) Hippeastrum cv.
(透明水彩 63.0×49.0cm)
2024年11月1日更新
作者 プロフィール
谷本 弘次 Tanimoto, Kohji(広島県)
1940年大阪生まれの福山育ち。
子供の頃から絵が好きで、将来は図画の先生にとの願いは親の反対であえなく頓挫。
芸術とは対極の銀行員となる。
しかし、いつの日か美大への夢は持ち続け、定年直前に家族の同意を得て退職。
念願の美大(倉敷芸術科学大学油画専攻)に社会人第1期生として入学。
年齢差40の同期生と学んだ4年間は、人生まさに至福の刻といえるものでした。
ボタニカルとの出会いは、ゼミの田村鎮男教授の恩師でもあり、私の好きな画家の小磯良平記念美術館での画伯の薬用植物画作品です。
私は「自然と共生」をテーマに描いており、油画の風景画と水彩画の植物画は、このテーマにぴったりと思っています。
人間は自然の恵みによって生かされ、特に植物は何者にも媚びず毅然と生きている様には感動を覚えます。
ボタニカルに絵画性を入れて、その植物が持つ生命感が表現できたら・という目標に向け、日々精進を重ねております。
2年に1度、個展と主催するボタニカル教室展を開催しております。
絵を通じて多くの出会い、そして庭で描く花を育ててくれる家内に感謝しつつ、毎日を大切にして過ごして生きたいと思っています。
山口彌生 Yamaguchi, Yayoi
- ワタ(アオイ科) Gossypium
(透明水彩 48.0×34.8cm)
2024年11月1日更新
作者 プロフィール
山口 彌生 Yamaguchi, Yayoi (島根県)
2011年に仕事を離れ時間に余裕ができたので、近所を散歩するようになりました。歩きながらゆっくり見る道ばたの草花がきれいで描きたいなと思っていた時、山田ひさ子先生の植物画教室の展覧会が開催されることを知りました。その展覧会の作品が素晴らしく、早速入会しました。それから皆さんに刺激を受けながら楽しく描いています。
自然がいっぱいと言えば聞こえはいいですが、畑の野菜をイノシシや猿に荒らされないように日々闘っています。これからもこの地で、季節ごとの草花や畑で育てている野菜などを、一つ一つゆっくり描いていきたいと思っています。