猪原貴美子 Inohara, Kimiko
- ビワ(バラ科)Eriobotrya japonica
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ビワは11月頃から年末にかけ、よい香りのする白い花を次々と咲かせます。そして、初夏を感じる6月、実が熟します。光沢のある固い葉や、密毛におおわれてコロンとした実の様を表現するのに苦心しました。(透明水彩 39.8×29.6cm)
- シャリンバイ(バラ科)Rhaphiolepis indica var. umbellata
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10月に古い葉が赤く色づき実は黒く熟してくる。花の少なくなった庭で、コロンとした黒い実はかわいらしい。花は5月に咲く。遠目には白い固まりにしか見えないが、一輪一輪よく見ると、梅の花に似て美しい。(透明水彩 28.5×23.0cm)
- ザクロ (ミソハギ科) Punica granatum
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(透明水彩 24.5×32.0cm)
2021年10月15日更新
作者 プロフィール
猪原 貴美子 Inohara, Kimiko( 広島県)
私が植物画に初めて出会ったのは、理科の教師を目指して植物の勉強をしていた頃でした。美しく清楚で可憐な絵に、一目で魅せられてしまいました。自分でも描いてみたいと挑戦したのですが、彩色の難しさにすぐ挫折してしまいました。
8年前に仕事を辞めた折、じっくりと何かを学びたいと思ってながめていた新聞の講座案内に、「植物画」の文字を見つけ、木崎奈緒美先生に出会うことができました。学生時代にあきらめた植物画への思いに再び火が灯り、今まで続けてこられたのは、木崎先生の根気強く丁寧な指導のお陰です。
まだまだ、先生のアドバイス無しでは満足できる作品に仕上げることはできませんが、いつかは、自分の眼で光と影を捉え、生き生きとした植物が描けるようになりたいと思っています。