犬島裕子 Inujima, Yuko
- ヨウシュヤマゴボウ(ヤマゴボウ科)Phytolacca americana
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別名アメリカヤマゴボウ。北アメリカ原産で日本には明治初期に渡来した帰化植物。
花弁のように見えるのは萼片です。上の花序のつく部分だけでは分かりませんが、高さ2m 以上にもなる大型の多年草で、下の方にある葉の葉身は30cm 程にもなります。
この大きい葉も是非入れたいと思って描きましたが、着色した後でこの葉は構図的にグレーのモノトーンにしたほうが良かったかもしれないと少し後悔しています。
- シリブカガシ( ブナ科)Lithocarpus glaber
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カシの仲間は、ふつう春に開花しますが、シリブカガシは9月頃に開花し、果実が翌年の秋に成熟するため、花と成熟したドングリを同じ時期に見ることができます。雌雄同株。(拡大図は左が雄花、右が雌花)
(アクリル 46.0×35.0cm)
作者 プロフィール
犬島 裕子 Inujima, Yuko( 福岡県)
植物が好きというだけで、とりあえず石の上にも3年と思って、訳も分からず始めた「植物画」ですが、マイペースで楽しみながら描いているうちに、単に植物を「描く」のみならず、さらに植物を「観察する」楽しみ、植物を「知る」楽しみが加わり、「植物画」の計り知れない魅力に引き込まれ、すでに23年。いつの間にか「植物画」に填まってしまっていたようです。
描くたびに、それぞれの植物の生きる知恵や賢さに驚かされ、感動し、勇気づけられています。
しかし、なかなか思うようには描けず、植物画歴を問われると少し恥ずかしい思いがしますが、いつか、自分なりに納得のいく「植物画」が描けることを夢みて、私の「植物画」の楽しみはまだまだ続きそうです。