小林英成 Kobayashi, Hidenari
- ヤエカシワバアジサイ(アジサイ科(旧ユキノシタ科)Hydrangea quercifolia(double form)
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本種は北米原産のカシワバアジサイの八重咲き園芸品種です。人気があるようでこの頃よく庭植えされているのを目にします。
今回描いたものは、鉢植えで添え木がしてあり、花序が立ち上がっていましたが、自然の状態では花序が自身の重みで垂れ下がることが描いてからわかり「しまった!」と思いました。白から緑がかる萼片がなんとも美しいのでグレーのボードに描いてみたのですが、まだまだ色の塗り方に難ありです。
- ハクモクレン( モクレン科)Magnolia denudata
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マグノリア属は花の中心に棒状に多数の雌しべを持つ。その内受粉したものだけが大きく育ち、その数や場所の違いで様々な形の集合果になって実におもしろい。本作の場合三つだけが受粉したものである。(約5倍大)
(透明水彩・鉛筆 42.5×33.0cm)
- タマゴタケ (テングタケ科) Amanita caesareoides
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名の由来となった白い卵状のつぼから頭を出してすぐの状態を周囲と ともに描いた。この頃のかさの朱赤色がもっとも鮮烈な色だ。
(透明水彩・鉛筆・ペン 29.0×23.0cm)
2022年12月15日更新
作者 プロフィール
小林 英成 Kobayashi, Hidenari (東京都)
生まれて5歳までは北海道の牧場、そして中3までは青森県の牧場と、豊かな自然に囲まれての生活だった事もあり、物心がつくころには図鑑が大好きになってました。絵もまた好きで、大学で版画を専攻したことから、博物画を知り、その後 紆余曲折ありましたが、その一分野である植物画を描くようになって現在に至っています。
植物画を学ぶ上で得難い体験だったのは、国会図書館に数年にわたり通い、ルドゥーテの代表作である「ユリ図譜」等、たくさんの貴重な図譜を閲覧することができたことです。
これにより植物学的な表現法に多少目覚めました。
ただ、私は植物は大好きですが、植物学を専門に学んだ訳では無いので、古今東西の優れて学術的な植物画に憧れつつ、同時に、植物学を基盤にした上での自由な表現にも魅力を感じながら制作を続けています。