小林恵子 Kobayashi, Keiko
- 発芽(マメ科)Various beans' seedlings
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宝石のような豆を見ていたら、どんな風に芽が出るのか知りたくなりました。
大まかに子葉が上にのびていくタイプと豆として下に残るタイプがあり、微妙に異なる形態が長いこと私を楽しませてくれました。
- 秋の果実(へクソカズラ[中央]とオキナワスズメウリ)(アカネ科 ウリ科)Paederia scandens var. scandens [center] Diplocyclos palmatus
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自然は常に移ろう循環を、実に示唆に富み見せてくれます。
夏、旺盛に繁茂したヘクソカズラやオクナワスズメウリの結実を、ベランダー(ベランダの観察者)の感慨を込めて描かせてもらいました。
こう見えてヘクソカズラの実、しもやけに効能があるそうです。
- ハナモモ(バラ科) Amygdalus persica cv.
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昭和45年頃に庭に棒のような桃苗が植えられた。今は実生で増えた二代目の桃となり、今春満開に。蟷螂の卵付の一枝を描いた。(透明水彩・ペン 45.7×16.0cm)
作者 プロフィール
小林 恵子 Kobayashi, Keiko(東京都)
東京生まれ。幼少時、夏は長期に信州諏訪の祖父の元で過ごし、遊びは黒曜石拾い、野原の植物や昆虫が友達でした。
森羅万象のサイクルや楽しさ・不思議さはそこで学びました。
大学で美術(版画)を専攻、その後夫と渡西。バルセロナの古カード屋で植物画に遭遇。
しかし、帰国後、植物画にのめり込んだのは夫(小林英成)で、私はサポート役でした。
薬草採取・鉱物・アロマテラピー・法律・宇宙・民間伝承と興味の赴くままにのめり込む私が、何故植物画を始めたかというと、やはり降り注ぐように入ってくる植物や植物画の情報のおかげだと思います。
植物界のおもしろさを知るうちに、どうしても自分で描いてみたくなり夫に教えてもらいました。
器用貧乏の多趣味なおかげで、あるときは植物の育成環境が気になり、あるときはフィボナッチ数列に即したその形体に感動し、いくらかでもそのような植物の不思議さ・美しさに触れられるような作品ができればと願って描いています。