中野潤子 Nakano, Junko
- アボカド(クスノキ科)Persea americana
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大きな葉と、雄期雌期のある花からたぶんクスノキ科だろうと目星は付けたものの、なんの木かわからずにいました。
ある夏の日、屋根のずーと上に沢山ぶら下がっているいびつな形の実を見て、アボカドだと気付きました。何度か枝をいただき、描き上げた翌年、向かいのお宅が建て替えられ、新しい住人から落ち葉の苦情が寄せられ切られてしまいました。種から30年以上育てられた方のさみしさと、都会でのご近所付き合いを考えさせられる作品となりました。
- サツマイモ ‘なると金時’ (ヒルガオ科)Ipomoea batatas ‘Naruto-kintoki’
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子供の頃からずっと育てているサツマイモですが、めずらしく花が咲いたので描きました。イモを掘る時は細かい根を切らない様、夫と二人時間をかけて掘りました。沢山の根もいびつな形のイモもたくましく感じました。
(透明水彩 39.5×29.5cm)
- ナンバンギセル (ハマウツボ科) Aeginetia indica
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(透明水彩 39.4×29.4cm)
2022年4月1日更新
作者 プロフィール
中野 潤子 Nakano, Junko(大阪府)
関西国際空港工事着工とともに、泉州(大阪南部)の自然環境は一変し、子供の頃から山野に親しんで来た私は危機感を覚えました。消えゆく植物を何らかの形で残しておきたいと始めたのがボタニカルアートでした。
私の場合はアートというより、記録・観察日誌という感じで、野草や自分で育てた野菜を描いています。御指導いただいた山本武子先生に薦められ、2011年4月より2教室で指導しています。
当教室では絵を描く前にまず、その植物について深く学び、神秘の世界に感動する事から始まります。
2003年 ボタニカルアートを始める
2006年 日本園芸協会(JGS)コンクール 毎日新聞社賞
2009年 日本園芸協会(JGS)コンクール 佳作
2011年 日本園芸協会(JGS)コンクール 毎日新聞社賞
2012年 日本園芸協会(JGS)コンクール 主婦の友社賞
2013年 日本園芸協会(JGS)コンクール 主婦と生活社賞
2015年 日本園芸協会(JGS)コンクール 園芸ガイド賞
2013年 第30回 国立科学博物館植物画コンクール準佳作
2014年 第31回 国立科学博物館植物画コンクール準佳作