佐伯美和 Saeki, Miwa
- ダリア (キク科) Dahlia cv.
-
3年前、店頭に1鉢だけ残っていた名前のない株を買いました。
すると毎年、色合いや大きさが異なる花を次々に咲かせ、一つとして同じ表情の花がありません。
次はどんな姿を見せてくれるのかが楽しみなダリアです。
- シャクヤク ‘梵天’ (ボタン科)Paeonia lactiflora ‘Bonten’
-
薬用として古くから奈良で栽培されている大和芍薬‘梵天’の八重。奈良には飛鳥時代の薬猟地としての歴史や森野旧薬園があり、薬用植物との縁が深い。(アクリル 37.8×26.4cm)
- トウキ (セリ科) Angelica acutiloba
-
(透明水彩 39.0×26.0cm)
2020年11月1日更新
作者 プロフィール
佐伯 美和 Saeki, Miwa(奈良県)
中学生の頃、学校の近くの雑貨屋さんでルドゥテのバラが印刷されたポストカードを買ったのが、私とボタニカルアートとの出会いでした。
当時はルドゥテについて何も知りませんでしたが、それでも、しっとりと水分を含んだ瑞々しいバラの絵に強く惹かれました。
輪郭線が描かれていないのに花びらの一枚一枚が柔らかく描写されているのが不思議で「どうしたら、こんなに立体感のある花が描けるんだろう?」と、持ち歩いては眺めたり、模写の真似事をして遊んでいました。
後に、それが「ボタニカルアート」と呼ばれる絵であることを知り、大人になったらこの絵を習おうと思っていたのですが、いざ大人になると色々な事に追われ、後回しに。
その後、母が手術入院をし、その看護をしていたときに気持ちの余裕がなくなるのを感じ、好きな事をする時間を持ちたくて小西美恵子先生のお教室に参加させていただきました。
今でも、気持ちがざわざわと波立つときは植物と向かい合い、絵を描き始めます。
そうすると気持ちが静かになるのを感じます。
植物についての知識も画力も何もかもが足りない自分ですが、これからも植物と向かい合う静かな時間を過ごせたらと思っています。