植田由喜子 Ueda, Yukiko
- シャコバサボテン(サボテン科)Schlumbergera cv.
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夏の夜空にぱーっと開く花火のようにシャコバサボテンを描きたかった。
なのに育て方の悪さからか花は毎年あちらにぱら、こちらにぱらと勝手なところで開き、とても優美な大輪の花火にはなってくれない。ならばとギュッとつかんでナイアガラの滝、と思ったがなんとなく挽肉器から出てきたシャコバの感になってしまった。
うん、ま、いいか。
- リュウキュウハンゲ(サトイモ科) Typhonium blumei
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いつの頃からか夏になると出現するサトイモ科の葉。昨年、楽しみにしていた花が咲いた。だが酷い悪臭にこの先の居住を許すか悩む。(透明水彩 41.4×25.4cm)
- ヤグラネギ (ヒガンバナ科) Allium fistulosum var. viviparum
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(透明水彩・ペン 45.4×30.4cm)
2022年9月1日更新
作者 プロフィール
植田 由喜子 Ueda, Yukiko (東京都)
鎌倉彫、点訳、バードカービング…色々とやってきたがあるところまでゆくと他のものに興味が移る。それと同時にやめる理由がちゃんと出てくるのだが、何故か人はそれを飽きっぽい性格という。
ある日、花の絵のポスターに出会った。デパートの植物画教室の広告だった。それが植物画との出会い。珍しく続いていたのだが、そろそろ別れの予感もし始めた頃だった。
いとこの起業を祝う酒席がありそこで展覧会をという話に。酒席ゆえの悪乗りの「ウイ〜」だったが次の日には「ノン」とは言えない状況が出来上がっていた。そしてその展覧会を境に多くの方と知り合い助けられ植物画浸りの13年が始まり今に至っている。まだ飽きないの?どうして?時々考えながら花を前に四苦八苦している。